Imitation Guyプロローグ

仕官学校の頃から、飛び抜けて何かに優れているというわけではなかった。
だから、当然のように上位クラスに入っていく人間達が羨ましかった。

そんな自分が唯一他人に自慢できた事は…

−誰かの真似をする事。

卒業して、部隊に配属されて、数年。
まさかそんな能力を必要とされる時が来るとは、夢には思っていなかった。


+++


「え?自分が…ですか?」
いつも通りの補給管理をしているところへ突然現れた上官に司令官からの命令だと告げられる。
急ぎの用だというので、作業もそこそこに指示された司令室へと走っていった。

「−失礼します」
ノックをしてから足を踏み入れる。自分達の居る部屋は二人一組でベッドと机くらいしかないのに、司令室は無駄に広い。別にそれに不満を言うわけではないのだけれど、贅沢なつくりだよな、と思う。
「あぁ、アーフィス。よく来てくれた。実は、折り入って君にやってもらいたい事があるんだ」
「は。私に…ですか?」
一般兵の自分をわざわざ指名してまでさせたい仕事…。そんな事があるなんて、思ってもいなかった。
「…君でないと出来ないのだ。−確か君は、人の癖を真似るのが得意だと聞いたのだが」
「あ、はい。−ですが、それが…何か…?」
全く意味が理解できない。それを活かすことなんて、そうそうありはしないはずなのだが。
「−デヴィ・ウィーニーを知っているか?」
「は?…あ、いえ。勿論、知っております。私は…同期でしたし」
デヴィ・ウィーニー。自分とは違って、何でもパーフェクトにこなす男だった。
「…彼が、前線で行方不明になったらしい」
「え?」
「戦死したのか、捕虜になったのか、状況は分からないのだが、とにかく、消息がわからないそうだ」
「…はい」
それで、自分はどうしたらいいのだろう…。司令官の会話の意図がつかめず、アーフィスは戸惑う。
「君に、”彼”になってもらいたんだ」
「−−は?」
「彼が今いないということになると、困るのだよ。−何せ、士官学校をトップで卒業した上に、今もかなりの戦績を上げているのだから。若いから、数は少ないが部下も置いているらしい。…そのような人間がいなくなると、戦意に響くからな」
「…は、はぁ」
「そこで、君に彼を演じてもらいたいのだよ。無論、その分の保障もする」
「しかし…」
そんなことに意味があるのだろうか?もちろん、自分だって軍人なのだ。それなりの欲もある。けれど、それが”自分”でないことに価値を見出せない。戸惑いを隠せないアーフィスに、司令官はただ、こう告げた。
「これは”命令”だ」
と。



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